1977
“TATARI Live !” (Official Bootleg)　『たたりライブ！』（公式海賊版）
	A.Hashimoto ... Vocals, Electric and Acoustic Guitar 　　M.Morioka ... Vocals, Electric and Acoustic Guitar, Harp 　　T.Yamaguti ... Vocals, Electric and Acoustic Guitar, Organ 1977年12月、クリスマス頃に一部のファンを招待して行われたホームライブの実況録音盤だが一般発売はされていない。ライブに参加できなかったファンの悲痛な叫びに応えて限定プレスされ抽選に当たった幸運な人だけが入手できたという超レアアイテム。しかもこれは彼らの貴重なライブ音源でもある（あまりにもアットホームな雰囲気が漂っているため “聴衆のいないスタジオ録音テイクに森岡・山口が拍手や歓声をオーバーダビングしたらしい” という噂まで流れた）。 さて肝心の演奏であるが “もっとヘタクソかと思った” という評価が物語るとおり、決して上手ではないなりにも聴かせるところはしっかり聴かせ、押さえるべきところは押さえ、ライブならではの盛り上げ方も堂に入っており彼らの非凡さを感じさせる充実した内容となっている。 Fly Your Love　（君の愛を飛ばそう） 　　Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto Akiyoshi Speaking 〜 Lending Umbrella　（貸した傘） 　　Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto Give A Little Bit　（ギブ・ア・リトル・ビット） 　　Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto Let It Be　（レット・イット・ビー） 　　Words and Music By J.Lennon - P.McCartney Toru Speaking 〜 Now I Feel　（不思議な君） 　　Words and Music By A.Hashimoto Akiyoshi & Makoto Speaking 〜 Jail Breaker　（ジャイル・ブレイカー） 　　Words and Music By M.Morioka Yesterday　（イエスタデイ） 　　Words and Music By J.Lennon - P.McCartney Couldn't Get It Back　（もうとり戻せない） 　　Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto My Silly Love　（マイ・シリー・ラヴ） 　　Words By M.Morioka / Music By T.Yamaguti I Wonder I Want　（アイ・ワンダー・アイ・ウォント） 　　Words and Music By M.Morioka In My Life　（イン・マイ・ライフ） 　　Words ａｎｄ Music By A.Hashimoto I'm Not Afraid (For You)　（アイム・ノット・アフレイド） 　　Words ａｎｄ Music By A.Hashimoto Skyline　（恋のジェット飛行） 　　Words and Music By T.Yamaguti ところどころ挿入されるメンバー達のスピーチも微笑ましいこのライブは代表曲「君の愛を飛ばそう」から始まる。意外な展開としてファーストアルバムで異彩を放った「ギブ・ア・リトル・ビット」を３曲目に演奏しているが、あのノイジーな部分は森岡によるメンバー紹介にうまくすり替えている。そして注目すべきは３曲演奏するアコースティックセット。後にシングルのＢ面に収録されることになる「不思議な君」、そして橋本・森岡によるスピーチから哀愁のギターメロディが挿入される「ジャイル・ブレイカー」（後にこのテイクはそのままシングルのＢ面に採用される）、ビートルズのカバー「イエスタデイ」。じっくり聴かせると共に隠された魅力を知らしめてくれる。１０曲目にはセカンドアルバムに収録されシングルにもなった「アイ・ワンダー・アイ・ウォント」をいち早く演奏。森岡の作品で自身演奏するエキセントリックなギターソロが印象的だ。フィナーレはデビュー曲「イン・マイ・ライフ」からメドレーで「アイム・ノット・アフレイド」と続け橋本の鮮やかなギタープレイとともに幕を閉じる。最後は熱狂的なアンコールに応えて「恋のジェット飛行」をパワフルに演奏。理屈などに構わず気の向くまま感じるまま演奏する洛東UNDERGROUNDの姿が刻印された伝説的ライブ盤である。
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