2021
“COVID-19” 『COVID-19』Remote Recordings(特別企画盤)
『COVID-19』
  A.Hashimoto ... Electric and Acoustic Guitar
  M.Morioka ... Vocals, Acoustic Guitar, Harp
  M.Johnan ... Bass
  T.Yamaguti ... Vocals, Electric and Acoustic Guitar,
         Keyboard, Rhythm Programming

突如出現したコロナウイルスによりRUGもまた自粛生活を余儀なくされたが、ついに怒りが爆発! コロナなんていうややこしいもんに殺られてたまるか!とばかり、リモートレコーディングに乗り出した。これはコロナ禍において制作された特別企画盤である。

※If you want to enjoy words and music, click album cover or here !

COVID-19 (Is It Over ?) (新型コロナウイルスは終息するのか?)
 Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto
Tokyo Was Dead ? (東京は死んだのか?)
 Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto
Abenoma** (Not Needer Now) (アベノマ**(今さら要らんし))
 Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto
(We Wanna Play) An Innocent Song (無邪気な歌を)
 Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto
Workers With Virus (ウイルスとワーカーズ)
 Words By T.Yamaguti / Music By A.Hashimoto
The Meaning Of Inheritance (継承の意味)
 Music By A.Hashimoto and T.Yamaguti

本作は特殊な状況下にあって従来とは異なる制作方法が採用されている。メンバーたちが顔を合わせることはほぼなく、基本各自が独自で録音した音源をネット経由で送り山口がミキシングする、という流れである。またコーラスの全員録音は断念、森岡と山口が多重録音でカバーしている。テーマトラックはズバリ「COVID-19」。ハードロックに乗って世界の、そして日本の悲惨な状況が歌われる。一転してフォーキーな「東京は死んだのか?」もまた歌詞の方はやはり大都市・東京の惨状について歌っている。一方「アベノマ**」はわざわざ伏字にしなくても... というコミカルソング。橋本と上南が奏でる軽快なロックンロールに乗って森岡と山口のダブルボーカルが炸裂、さらに手洗いやうがいの効果音まで入るRUG得意の楽曲に仕上がっている。そしてRUGの強い思いが込められたのが「無邪気な歌を」。橋本の素晴らしいソングライティングとギター、森岡の感動的なボーカルにより皆で集まって音楽を演りたい!という願望が伝わってくる。RUGのテーマのひとつ“ワーカーズ”がウイルスと激突する「ウイルスとワーカーズ」を経て作品集は印象深いインスト「継承の意味」で幕を閉じる。リリースもまずオンラインで、というある意味時代に沿った作品集と言えるだろう。
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